レガシーの意味は、
遺産
です。
実は、レガシーの意味が遺産になったのは、語源の混同が原因になっていたのです!
この記事では、
・レガシー意味が遺産になったのは語源の混同!
・レガシーのポジティブな意味とネガティブな意味
・レガシーが日本で浸透した出来事
・レガシーの類義語
についてお伝えしています。
興味のある方は、是非ご覧ください。
レガシー意味が遺産になったのは語源の混同!

レガシーの意味
レガシーは、英語のlegacyをカタカナ読みしたものです。
その意味は以下の通りです。
レガシー(legacy)の意味 |
遺産、遺物、遺贈(財産)、受け継いだもの |
海外では、良いものでも悪いものでも関係なく広く使われます。
日本では、ネガティブなことに使われる印象が強いです。
レガシーの語源
「レガシー」の語源は、「レーガートゥス」です。
また、「レーガートゥス」は「レゴ―」の派生語になります。
これらの意味や語源は、次の通りです。
意味 | 語源 | |
レーガートゥス (legatus/ラテン語) |
派遣する、任命する | レゴ―(lego)の派生語 |
レゴ―(lego/ラテン語) | 集まる、読み取る、学ぶ、 選ぶ、欲する |
leg(ラテン語) |
leg(ラテン語) | 集合させる、寄せ集める、収集する | ー |
語源の混同から「遺産」になった!
「レーガートゥス(legatus)」とよく似た「legantia」というアングロラテン語があります。
「legantia」の意味は遺産です。
実は、「レーガートゥス(legatus)」と「legantia」がよく似ているため、派遣するという意味と、遺産という意味が混同されてしまいました。
そのため、「レガシー(legacy)」の意味が遺産となりました。
レガシーのポジティブな意味とネガティブな意味

レガシーでは、ポジティブとネガティブの両方の側面を持ち合わせています。
その代表例はと意味、以下の通りです。
ポジティブの代表例 | 意味 |
スバル レガシィ | スバルの伝統的な技術である水平対向エンジンや乗用4WDシステムを受け継ぎながら、それを新世代に向けて熟成して洗練し続ける。 |
レガシーキャリア | LCC(格安航空会社)に対する既存の航空会社のこと。 別名「フルサービスキャリア」とも言う。 |
東京オリンピック「レガシー」 | 環境・社会・経済・都市・スポーツの各分野で長期的に残していくこと。 |
レガシーフリー | 昔からのデバイスやインターフェースを搭載せず、最新ものを搭載したコンピューターのこと。 |
レガシーマイグレーション | 昔からの製品・使用・設計に基づいて構築された情報システムを、新しい製品や技術に置き換えること。 |
ネガティブの代表例 | 意味 |
レガシーコスト | 過去から継続されていて、経営が苦しめらる費用のこと。 負の遺産ともいう。 |
レガシーインターフェース | コンピューターで、時代遅れになってしまったインターフェースのこと。 |
レガシーデバイス | 以前は画期的だったが、現在では時代遅れのあまり使用されないコンピューターのデバイス。 |
レガシーシステム | 新し技術によって、古くなってしまった情報システム。 |
レガシーが日本で浸透した出来事

レガシーという言葉が使われるようになったのは1989年のことです。
以下は、レガシーが浸透していくようになった出来事です。
1989年 | 富士重工業が「スバル・レガシィ」を発売 |
1990年 | コンピューター分野でレガシーシステムという概念が広まる |
2010年 | 日本航空の経営破綻問題に関連して、レガシーコストが取り上げられる |
2009~17年 | オバマ前大統領医療保険制度改革の、良い点と悪い点の観点からレガシーと呼び報道された |
2016年 | 東京オリンピック開催準備の際の会見で大会の遺産をレガシーと発言する |
レガシーの類義語

レガシーの意味は、遺産でした。
レガシーと似たような意味を持つ類義語は以下の通りです。
意味 | |
heritage | 遺産、相続、財産 |
inherutance | 継承、受け継ぎ |
heredity | 遺伝 |