・バス釣り初心者が選ぶべきスピニングロッド6つの条件
・ケース別で3タイプのスピニングロッドの選び方
・バス釣り初心者におすすめの3タイプのスピニングロッド
この記事では、バス釣り初心者が選ぶべきスピニングロッドの6つの条件とケース別で具体的に3タイプのロッドの選び方、おすすめの3タイプのロッドをご紹介していきます。
・小学生以来20年ぶりにバス釣りを再開した
・ほぼ素人から安定した釣果を出すために奮闘中
・まるりんレクチャーガイドを定期的に受けている
バス釣り初心者スピニングロッドの選び方6条件

バス釣り初心者が選ぶべきスピニングロッドには6つの条件があります。
- 価格
- 硬さ
- テーパー
- 長さ
- 自重
- 継数
【価格】バス釣り初心者スピニングロッドの選び方その1
バス釣りは、最低限の釣りをするだけでもロッド+リール+ルアー+ライン分の予算が必要になってきます。
最低1タックル(ロッド+リール+ルアー+ラインの総称)でも釣りは可能になりますが、それだけでは、釣果が望めません。
バス釣りは、自然と生き物を相手にするスポーツなので、状況が刻々と変化していきます。
1タックル(ロッド+リール+ルアー+ラインの総称)よりも、状況や場所に合ったタックル(ロッド+リール+ルアー+ラインの総称)の選択肢が多い方がバスに近づきやすくなります。
なので、最初は1タックル(ロッド+リール+ルアー+ラインの総称)で必要に応じて種類の違う2本目、3本目と追加していった方がお財布に優しいです。
また、価格も高額なものではなく比較的手の届きやすいもので十分です。
個人的には、5,000~10,000円以内のものがおすすめです。
価格まとめ
1タックルのみだと釣果が薄い
種類別で複数用意した方があらゆる状況に対応できる
5,000~10,000円以内
【硬さ】バス釣り初心者スピニングロッドの選び方その2
硬さは、スピニングロッドのパワーのことを指します。
スピニングロッドのパワーは4段階あります。
ウルトラライト(UL)が一番柔らかく、ミディアムが一番硬いです。
基本的には、ルアーの重さと狙うスポットのカバー(障害物)の密度、距離によって適したパワーを選びます。
パワー表記 | 略称 | ルアーの重さ | カバーの密度 | 距離 |
ウルトラライト | UL | 0.9~5g | 薄い | 近い |
ライト | L | 1.8~7g | やや薄い | 比較的近い |
ミディアムライト | ML | 5~14g | やや濃い | 比較的遠い |
ミディアム | M | 7~21g | 濃い | 遠い |
ウルトラライトは、初心者からすると軽すぎるので扱いづらい可能性があります。
繊細な釣りができるということは、微妙な力加減や水中でのイメージ力が必要となるため、経験がものをいいます。
なので、ライト・ミディアムライト・ミディアムの3つが選択肢となります。
最初の一本としては、ミディアムライトが軽めのものと重めのものが扱えるのでおすすめです。
硬さまとめ
ルアーの重さと、スポットの距離やカバー(障害物)によって適した硬さがある
ライト・ミディアムライト・ミディアムの3つが選択肢になる
最初の1本はミディアムライト
【長さ】バス釣り初心者スピニングロッドの選び方その3
スピニングロッドの長さは、概ね6フィート(約1.83m)~7フィート(2.13m)くらいのものが多いです。
ロッドの長さを選ぶには、狙うスポットとの距離とロッド操作の仕方になります。
スポットとの距離 | ロッド操作 | |
ショートロッド | 近い | 細かく微妙な力加減が可能 |
ロングロッド | 遠い | 移動距離を大きく動かせる |
ショートロッドとロングロッドの明確な定義はありません。
それは、自身の身長にもよるところがあるからです。
一般的には6フィート(約1.83m)以下がショートロッドで6.8フィート(約2.07m)以上がロングロッドとされている感覚です。
初心者の方だと、6(約1.83m)~6.5(1.98m)フィートの中間的な長さの方が、飛距離も程ある程度出せて、操作性もしやすくなります。
長さまとめ
ショートロッドは近距離で繊細な釣りに向いている
ロングロッドは遠距離で大きくルアー動かせる
初心者には6(約1.83m)~6.5(1.98m)フィートが適している
【テーパー】バス釣り初心者スピニングロッドの選び方その4
テーパーとは、ロッドの曲がり具合のことを言います。
テーパーは、3種類ありスポットとの位置関係や適している釣り方があります。
ファストテーパー | レギュラーテーパー | スローテーパー | |
特徴 | 先端部が曲がる | 中間的な曲がり方 | 胴から曲がる |
位置関係 | 近距離 | 中間 | 遠距離 |
釣り方 | ワームの繊細な釣り。 ハードルアーの低速のボトムノックやトウィッチ。 |
ズル引きや、フォール中心。 | スピナーベイトやクランクベイト、バイブレーションなどの広範囲に探る釣り。 |
スローテーパーは、釣り方からするとベイトタックル(ベイトリール+ベイトロッド+ライン+ルアー)の方が適しています。
初心者の方は、テーパーはファストテーパーかレギュラーテーパーが良いでしょう。
テーパー
ファストテーパー・レギュラーテーパー・スローテーパーの3種類
初心者はファストテーパーかレギュラーテーパー
【自重】バス釣り初心者スピニングロッドの選び方その5
自重は、ロッド自体の重さです。
ロッドの自重は、長さやガイド(ラインを通す輪)の個数、素材によって決まってきます。
自重は、できだけ軽いものが良いです。
バス釣りでは、ルアーを投げてロッドで操作をするという動作が繰り返されます、
なので、軽い方が疲労の蓄積によるロッドの操作性や、キャストの安定性が損なわれにくくなります。
ホームページやカタログなどに、自重が表示されていますが、自重の感じ方は人それぞれなので実際に持ってみて重さを比較してみるといいですね。
自重まとめ
自重はなるべく軽く
実際に手に取って判断してみる
【継数】バス釣り初心者スピニングロッドの選び方その6
継数は、1本のロッドがどれくらい分割されているかです。
継数で着目したいのは、携行性です。
釣り場に行く際に、どのような交通手段で行くのかで継数による快適さが違ってきます。
継数の名称や特徴は以下の通りになります。
継数 | 名称 | 特徴 |
1 | ワンピース | 継ぎ目のが無く、分割ができない。 一般的に感度が良いと言われている。 自動車に積み込める。ただし、コンパクトカーや軽自動車は長さに注意が必要。 |
2 | ツーピース | 一本のロッドが2分割にできる。 携行性が良く、コンパクトカーや軽自動への積み込みが容易。移動手段が自転車や原付・バイクででの携行も便利。 釣行の際に綱ぎ目が緩むこともある。 |
3以上 | パックロッド | 1本のロッドを3~5分割できる。 遠征や旅行で公共交通機関を使う際にコンパクトにまとめられる。 釣行の際に綱ぎ目が緩むこともあるので、継ぎ目の箇所分注意しなければいけない。 |
振出式 | テレスコピック | 1本のロッドが、アンテナのように伸び縮みする。傾向性は抜群だが、釣行の際に緩んで回転したりする。 |
移動手段にもよりますが、30代以上の社会人で車で移動する方が多いので、ワンピースか2ピースロッドで差し支えありません。
継数まとめ
移動手段に応じて適した継数がある
移動手段が車なら1ピースか2ピースロッド
バス釣り初心者スピニングロッド6条件まとめ
先に、バス釣りは1タックル(ロッド+リール+ライン+ルアー)でも可能ですが、釣果が期待できないとお伝えしました。
1タックル(ロッド+リール+ライン+ルアー)ということは、扱えるルアーや釣り方の範囲に限りがあって、自ら制限を課すということになります。
その制限を広げるためにスピニングロッドは3タイプあれば様々な状況に対応できます。
フィネス | 扱うルアーが軽く、障害物が少なく近距離でアクションをつけて誘う |
---|---|
オールラウンド | 万能に使えるが中間的。 |
ヘビー | 扱うルアーが重めで遠距離や障害物が多い場所向き |
3タイプのスピニングロッドの6つの条件は以下の通りです。
ロッドタイプ |
|||
フィネス | オールラウンド | ヘビー | |
価格 | 5,000~10,000円 | 5,000~10,000円 | 5,000~10,000円 |
硬さ | L | ML | M |
テーパー | ファスト or レギュラー |
ファスト or レギュラー |
ファスト or レギュラー |
長さ | 6(約1.83m) フィート以下 |
6(約1.83m) ~ 6.5(1.98m)フィート |
6(約1.83m) ~ 6.5(1.98m)フィート |
自重 | できるだけ軽く | できるだけ軽く | できるだけ軽く |
継数 | 1ピースor2ピース | 1ピースor2ピース | 1ピースor2ピース |
この3タイプのロッドを全てそろえる必要は無く、所有しているか所有予定のあるタックル(ロッド+リール+ライン+ルアー)に応じて必要なものを選べばいいです。
具体的な選び方は事項をご覧ください。
ケース別バス釣り初心者スピニングロッドの選び方

バス釣り初心者にとって、選ぶべきスピニングロッドの6つの条件と3つのロッドタイプにいてわかりました。
ここでは、具体的にどのように3タイプのロッドを選べばいいかをケース別で仮設していきます。
- 【ケース1】タックルをまだ持っていない
- 【ケース2】スピニングを持っている
- 【ケース3】ベイトタックルを持っている場合
【ケース1】タックルをまだ持っていない
タックルをまだもっといなければ、自身の方向性によって2つのパターンが挙げられます。
- とりあえず1本で楽しみたい
- 先を見据えてタックルを揃えるつもり
とりあえず1本で楽しみたい
週末に友人たちと気軽にバス釣りを楽しみたくて、タックルは1本でいいとお考えであればオールラウンドタイプを選ぶといいでしょう。
オールラウンドタイプの硬さはミディアムライトなので、フィネスやパワーに比べて特色は薄いですが、ルアーや釣り場の状況変化に卒なく対応できます。
パワー表記 | 略称 | ルアーの重さ | カバーの密度 | 距離 |
ミディアムライト | ML | 5~14g | やや濃い | 比較的遠い |
先を見据えてタックルを揃えるつもり
色々なルアーを扱えると、状況変化に対応しやすく、バスにも近づけます。
今後を見据えて、複数タックルを揃えようと考えているのであれば、オールラウンドよりも、フィネスタイプとパワータイプの2つを持っておけば、扱えるルアーが増えます。
オールラウンドタイプを買ってしまうと、フィネスとパワーの扱えるルアーの重さが重複してしまいます。
フィネスとオールラウンド、パワーとオールラウンドの組み合わせのどちらでも扱えるルアーの幅は狭いです。
したがって、フィネスタイプとパワータイプを持っておけば、満遍なく様々なルアーや、釣り場の状況変化に対応でき、経済的にも優しいです。
ロッドタイプ | パワー表記 | 略称 | ルアーの重さ |
フィネス | ライト | L | 1.8~7g |
オールラウンド | ミディアムライト | ML | 5~14g |
パワー | ミディアム | M | 7~21g |
【ケース2】スピニングを持っている
スピニングタックルをすでにお持ちであるならば、タイプと釣り場の障害物の密度によって選ぶことができます。
フィネスタイプを持っている場合
フィネスタイプを持っているのであれば、パワータイプをおすすめします。
理由は、上述の先を見据えてタックルを揃えるつもりを参照してください。
オールラウンドタイプを持っている場合
オールラウンドタイプをもっていのであれば、フィネスタイプかパワータイプのどちらかに振ります。
その選び方は、釣り場の障害物の密度によって選びます。
障害物の密度が少なければフィネスタイプで、障害物の密度が多いのであればパワータイプになります。
ロッドタイプ | パワー表記 | 略称 | カバーの密度 |
フィネス | ライト | L | やや薄い |
パワー | ミディアム | M | 濃い |
パワータイプを持っている場合
パワータイプを持っているのであれば、フィネスタイプをおすすめします。
こちらもフィネスタイプを持っていると同様で、上述の先を見据えてタックルを揃えるつもりを参照してください。
【ケース3】ベイトタックルを持っている場合
ベイトタックルを持っているけれどスピニングタックルを持っていない場合です。
ベイトタックルをお持ちであれば、パワータイプは選択肢から外れます。
ベイトタックルは、スピニングタックルよりもパワーがあるので、障害物が多ければベイトタックルで攻めることができるからです。
ベイトタックルがメインの構成でとりあえず一本あればいいのであれば、オールラウンドタイプのもがおすすめです。
バス釣り初心者におすすめのスピニングロッド

バス釣り初心者のスピニングロッドの条件とケース別の選び方について解説してきました。
ここでは、具体的に6つの条件をもとに3タイプのスピニングロッドのおすすめをご紹介していきます。
フィネスタイプのおすすめスピニングロッド
フィネスタイプの条件 | |
価格 | 5,000~10,000円 |
硬さ | L |
テーパー | ファストテーパー or レギュラーテーパー |
長さ | 6フィート以下(約1.83m) |
自重 | できるだけ軽い |
継数 | 1ピース or 2ピース |
クアンタム グラフェックス 2PC GXS562L
出典:https://american-bass-shop.com/model/112308/
グラフェックス 2PC GXS562Lはアメリカのメーカーであるクァンタムから発売されています。
L(ライト)で6フィート(約1.83m)以下で尚且つ10,000円を切るスピニングロッドは、日本のメーカーではあまりありません。
硬さがL(ライト)でありながら、扱えるルアーの重さが1/64(約0.4g)〜1/8(約3.5g)オンスと、日本のメーカーのUL(ウルトラライト)並みの軽いものが扱えます。
UL(ウルトラライト)よりも硬いので、1/8(約3.54g)オンスよりも少々重くても扱えるので、幅が効きます。
価格 | 8,980円 |
---|---|
硬さ | L |
テーパー | ファスト |
長さ | 5フィート6インチ(約1.68m) |
自重 | — |
継数 | 2ピース |
オールラウンドタイプのおすすめスピニングロッド
オールラウンドタイプの条件 | |
価格 | 5,000~10,000円 |
硬さ | ML |
テーパー | ファストテーパー or レギュラーテーパー |
長さ | 6(約1.83m)~6.5(1.98m)フィート |
自重 | できるだけ軽い |
継数 | 1ピース or 2ピース |
メジャークラフト バスパラBXS-662ML
BXS-662MLは、メジャークラフトのパワフルなスピニングロッドです。
|
クアンタム グラフェックス 2PC GXS662ML

出典:https://american-bass-shop.com/model/112310/
グラフェックス 2PC GXS662MLは、アメリカのメーカーであるクァンタムのスピニングロッドです。
EXファイバーのため耐久性に優れて、ロッドの感度も非常にいいです。
扱えるルアーの重さが1/16(約1.7g)〜3/8(約10.6g)オンスなので軽い部類のものから中間的なものまで扱えます。
価格 | 8,980円 |
---|---|
硬さ | ML |
テーパー | ファスト |
長さ | 6フィート6インチ(約1.98m) |
自重 | — |
継数 | 2ピース |
パワータイプのおすすめスピニングロッド
パワータイプの条件 | |
価格 | 5,000~10,000円 |
硬さ | ML |
テーパー | ファストテーパー or レギュラーテーパー |
長さ | 6(約1.83m)~6.5(1.98m)フィート |
自重 | できるだけ軽い |
継数 | 1ピース or 2ピース |
メジャークラフト バスパラBXS-662M
メジャークラフト バスパラBXS-662Mは、ベイトタックルで扱えるルアーの範囲もこなせるパワーのあるスピニングロッドです。
ルアーの重さは、3/16(約5.3g)~1/2(約14.2g)まで対応できるので、ワームの釣りからハードルアーでの巻物の釣りも可能なので、おかっぱりで機動力が欲しいときにおすすめです。
価格 | 8,000円 |
---|---|
硬さ | M |
テーパー | レギュラーファスト |
長さ | 6フィート6インチ(約1.98m) |
自重 | — |
継数 | 2ピース |
クアンタム グラフェックス 2PC GXS662M

出典:https://american-bass-shop.com/model/112309/
グラフェックス 2PC GXS662MLは、アメリカのメーカーであるクァンタムのスピニングロッドです。
ロッドの感度が非常に高く、耐久性にも優れています。
ルアーの重さが1/16(約3.5g)〜1/2(約14.2g)オンスと扱える範囲も広いです。
これ1本で釣り歩きたい時におすすめです。
価格 | 8,980円 |
---|---|
硬さ | M |
テーパー | ファスト |
長さ | 6フィート6インチ(1.98m) |
自重 | — |
継数 | 2ピース |
バス釣り初心者スピニングロッドおすすめ一覧
上記でおすすめした、タイプ別のバス釣り初心者におすすめのスピニングロッドを一覧で掲載していますので、ご覧ください。