概念の意味は、
物事の共通項を定義して表す
ことです。
例えば、野球のピッチャーであれば、
マウンドからボールを投げる人
になります。
この記事では、
・概念の意味と具体例
・固定概念と固定観念
・既成概念の意味
についてお伝えしています。
興味のある方は、是非ご覧ください。
概念の意味と具体例
概念の意味は、物事の共通項を定義して表すことです。
野球、犬、うどんを具体例にすと以下の通りです。
例 | 物事の共通項を定義 |
ピッチャー | マウンドでボールを投げる人 |
犬 | 4本足で尻尾があり、ワンと鳴く動物 |
うどん | だしの効いたつゆに、小麦粉で練られた麺が入った料理 |
野球のピッチャーは、体格や投げる球速に違いがあります。
ですが、その共通していることは、マウンドからボールを投げることですよね。
これが概念です。
固定概念と固定観念
固定概念と固定観念という言葉を聞いたことがありると思います。
よく似ていますが、結論から言うと、固定概念は間違った表現です。
正しくは、固定観念です。
観念の意味
固定概念がなぜ間違っているかは、固定観念の意味を知るとわかりやすいです。
まず、観念の意味は簡単に言うと
物事のイメージ
です。
概念と観念を違いにすると、次の通りです。
例 | 概念(客観的な事実の定義) | 観念(物事のイメージ) |
ピッチャー | 野球のポジションで、マウンドからボールを投げる人 | 剛速球を投げる |
犬 | 4本足で尻尾があり、ワンと鳴く動物 | 飼い主に忠実 |
うどん | だしの効いたつゆに、小麦粉で練られた麺が入った料理 | 白くてのど越しが良い |
固定観念の意味
固定観念は複数ある観念が一つの観念に凝り固まってしまうことです。
要するに、○○は○○でなければいけないとしてしまいます。
ピッチャーを例にして、観念を挙げると複数あります。
ピッチャーの観念(イメージ) |
球速が早い |
コントロールがいい |
球威がある |
変化球が豊富 |
間の取り方が上手い |
冷静 |
このように、いくつかある観念を
ピッチャーは球速が早くなければいけない
と一つに絞ってしまうことが固定観念です。
固定概念は間違い
固定概念は、固定観念の誤った使い方です。
固定観念は、様々なイメージを一つに絞ってしまうことでした。
そして、概念は物事の共通項を定義して表すことです。
つまり、もともと一つに絞られています。
ピッチャーには様々なタイプがありますが、共通していることは一つです。
ピッチャーのタイプ | ピッチャーの共通項 |
オーバースロー | マウンドからボールを投げる人 |
サイドスロー | |
アンダースロー | |
速球派 | |
軟投派 |
ピッチャーは、マウンドからボールを投げる人という定義は変わらないです。
なので、概念を改めて固定する必要はありませんよね。
既成概念の意味
既成概念も固定概念と固定観念と同様で、混同されて使われることが多いです。
既成概念の意味は、
すでに世の中で認知されている概念
です。
例えば、既成概念の以下のようなものがあります。
既成概念の具体例 |
車は道を走るもの |
雲は白い |
海は青い |
カラスは黒い |
飛行機は空を飛ぶもの |
このように、誰もが知っている概念になります。
既成概念が覆る
既成概念が覆るという言葉があります。
これは、誰もが認知している概念の考え方や根本が変わってしまうことです。
先ほどの、既成概念の例を覆らせたのが次の表の通りです。
既成概念の具体例 | 既成概念が覆る |
車は道を走るもの | 車が空を飛ぶ |
雲は白い | 雲が青い |
海は青い | 海は黒い |
カラスは黒い | カラスは白い |
飛行機は空を飛ぶもの | 飛行機は宇宙へ飛ぶ |
今まで、常識的だったものが、変化してしまうことです。